はじめに|歯を磨いても口臭が残る…その原因は「舌」にあるかも
「しっかり歯を磨いているのに、なんとなく口臭が気になる」
そんなお悩みの原因として多いのが、**舌の表面に溜まった“舌苔(ぜったい)”**です。
実は、口臭の原因の約6〜7割が「舌苔由来」とも言われており、正しい舌ブラシの使い方を知ることが、セルフケアの大きなポイントになります。
今回は歯科医の視点から、舌ブラシの使い方とおすすめ商品を紹介します。
舌苔(ぜったい)とは?放置するとどうなる?
舌苔とは、舌の表面に付着する白〜黄色の汚れです。
その正体は、食べかす、細菌、口腔粘膜の剥がれ、タンパク質などが混ざり合ったもの。
放置すると:
- 揮発性硫黄化合物(VSC)という強い臭い物質を発生
- 虫歯菌や歯周病菌の温床にも
- 口の中の不快感や味覚の鈍化の原因にも
清潔感を保つうえでも、舌苔ケアはとても重要です。
舌ブラシの正しい使い方|たった3ステップでOK
1)朝の歯磨き前に行う
- 起床後、唾液が少ない状態で細菌が増えているため、朝の舌ケアが最も効果的です。
2)ブラシで舌の奥から手前に軽くなでる
- 舌の中央からスタートし、奥→手前に1方向で3〜4回程度やさしくこする
- 水で湿らせてから使用(必要なら舌専用ジェルを併用)
3)絶対にゴシゴシしない
- 舌は非常にデリケート。力を入れすぎると味蕾を傷つけるため要注意。
NGな使い方|やりがちな3つの誤り
- 往復してこする → 傷つけて炎症・出血の原因に
- 歯ブラシで代用 → ブラシが硬すぎて危険
- 毎日何度もやる → 舌表面のバリア機能が低下
→ 舌磨きは「朝1回、優しく」が基本です。
歯科医が選ぶ!舌ブラシ&舌クリーナーおすすめ3選
(1)W-1 舌ブラシ(ライオン)
- 独自の3列ラバー毛ブラシでやさしく舌苔を除去
- 水だけでも使用可。洗いやすく清潔
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(2)NONIO 舌クリーナー(ライオン)
- 柔らかいブラシ面+ヘラ面の2面構造
- 初心者にも使いやすく、コスパも良好
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(3)ピュオーラ 舌みがきジェル(花王)
- 舌専用の低刺激ジェル
- 潤滑剤入りで乾燥しやすい方に◎。他のブラシと併用推奨
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舌ブラシの頻度は?毎日やるべき?
- 基本は朝に1回だけでOK
- 気になるときのみ夜も追加(※1日2回まで)
- 舌の状態は体調や水分量でも変化するため、「うっすら白い」程度は正常な範囲
まとめ|舌ケアを習慣にして、ニオイの不安ゼロへ
- 舌苔は誰にでもある自然なもの
- ただし、放置すればニオイ・菌の温床・不快感の原因
- 正しい使い方と頻度を守れば、舌ブラシは安全で効果的
- 歯磨き+舌磨きのWケアで、より爽やかな毎日を!
OralBlissでは、歯科医の立場からセルフケアに役立つオーラルケア製品を厳選して紹介しています。
次回は「マウスウォッシュの選び方と効果的な使い方」を予定しています!
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