はじめに:口臭、気になりませんか?
マスクを外したとき、会話のとき、ふと「自分の口臭、大丈夫かな…」と気になる瞬間はありませんか?
実は、口臭の多くはちょっとした誤解や、自己流ケアの落とし穴から起きていることが多いのです。
この記事では、歯科医の立場から、口臭の原因と正しいセルフケアの方法をわかりやすく解説します。
1. 口臭の種類とその原因
口臭といっても、実はさまざまな種類があり、原因によって対策も異なります。
● 生理的口臭
- 起床直後、空腹時、緊張したときなどに一時的に起きる
- 誰にでも起こる正常な反応で、唾液量の減少が主な原因です
● 病的口臭
- 歯周病、虫歯、舌苔(舌の汚れ)、ドライマウスなど
- 歯科治療や継続的なケアが必要
● 外因性口臭
- 食べ物や嗜好品(ニンニク、タバコ、コーヒーなど)による一時的な臭い
- 時間とともに薄れますが、日常の意識がカギ
● 心因性口臭
- 実際には臭っていないのに、「自分の口臭が気になる」と感じてしまうケース
- 対人不安などが背景にあることも
2. よくある“間違った口臭対策”とは?
● ミントタブレットでごまかす
→ 一時的な爽快感はあるが、根本的な原因は残ったまま。かえって口腔内が乾いて悪化することも。
● 舌を強くこする
→ 舌苔(ぜったい)は確かに臭いの元になることがありますが、過剰な舌磨きは粘膜を傷つけ逆効果に。
● うがい薬を使いすぎる
→ 市販の強い洗口液を使いすぎると、口内の良い常在菌まで減ってしまい、かえって悪化することがあります。
3. 歯科医がすすめる正しいセルフケア
● 舌ブラシを“優しく”使う
- 週に2~3回、専用の舌ブラシで奥から手前へ軽くこすりましょう
- 強く磨く必要はありません。やさしさがカギ
● 歯磨き+フロスの併用
- 歯間にたまったプラークは臭いの元になります
- 歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを日常的に使うことが重要
● 唾液の分泌を促す習慣をつける
- よく噛む、ガムを使う、水分をこまめにとる
- 舌や頬のマッサージも有効
● 口の乾燥を防ぐアイテムを活用
- マウスジェルや口腔保湿スプレーなど、市販でも優れたものがあります
- 就寝前・起床後の使用が効果的
4. 一度、歯科で「原因の特定」を
- 「自分の口臭ってどうなの?」という方は、ぜひ歯科医院へ
- 歯周病・虫歯・詰め物の劣化・義歯の状態・ドライマウスなど、専門的なチェックが必要な場合があります
口臭対策は、セルフケアだけではカバーしきれないことも多いのです。
まとめ:正しい知識が、あなたの口元の安心に
口臭は、多くの人が悩みながらも、正解がわからないまま放置しがちなテーマです。
でも、原因を知って正しく対処すれば、誰でも不安なく笑顔で会話ができるようになります。
これからもOralBlissでは、「正しいオーラルケアの知識」と「専門家の視点」をもとに、安心できる情報をお届けします。
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